初日の3日は、参加各町が初子の誕生を祝う「初凧」を揚げます。初凧は、初子の誕生を祝うとともに、健やかな成長と幸せを願って揚げられたのが始まりと言われます。初子の名前と家紋入りの凧が、家族と町衆の手によって空高く揚げられると、万歳三唱やラッパの演奏で盛大に祝福します。4日、5日になると、各町が互いの凧糸を絡ませ、空中で擦り合いながら、相手の糸を断ち切る「糸切り合戦」が始まります。
　夜は市の中心部が舞台となり、御殿屋台の引き回しが行われます。各町それぞれに趣向を凝らし、精巧な彫刻を施した屋台が競い合うように通りを行き交います。法被姿の町衆も提灯片手に通りへと繰り出し、ラッパの音に合わせて、「オイショ、オイショ」の大合唱で街を練り歩きます。
　御殿屋台引き回しに先駆けて行われる「合同練り」は、その名のとおり、参加各町が一体となって披露する練りのことで、迫力たっぷりで見物客を圧倒します。
　屋台の上で奏でる子どもたちのお囃子も見ものの一つ。揃いの衣装に身を包み、ほんのりかわいらしくお化粧をしてお囃子を演奏します。
(参考文献：(2014)：『浜松まつり　2014　浜松まつり公式ガイドブック』：浜松まつり組織委員会事務局)