前日、池には満艦飾(まんかんしょく)の舟屋台を浮かばせます。舟上に屋台を組み立て、中央屋根の上に柱を立てて堤灯をたくさん付けて飾ります。当日の昼間は、堤灯が五色の旗に衣替えします。
　宵宮の神事が午後6時から始まり、終了後、花火があげられます。夜空には150本くらいの打ち上げ花火が、池には金魚花火が音を立てます。この花火と舟屋台の明かりが地面に映り、誠に美しいです。露店も出てお詣りの人も多く、一年中で一番賑わうときです。
　当日は午前9時に本祭りの神事があり、屋台舟一般氏子を乗せて、舟と太鼓の中、何回も漕ぎだして祭りは終わります。
　新宮池には大蛇伝説があり、この祭りはこの大蛇に関係する祭りだったのかもしれません。
(参考文献：静岡県民俗学会(1990)：『静岡県の祭ごよみ』：静岡新聞社)