茶日待
開催予定日 | 4月15日 |
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例年開催日 | 例年4月15日 |
地区 | 天竜区 |
開催地 | 天竜区春野町 |
主催者 | 調査中 |
文化財区分 | 未指定 |
カテゴリー | その他伝統 |
開催状況 | 調査中 |
茶の豊作と霜除けを祈願し、ボタ餅を神前にお供えする
茶どころ静岡県では、立春から数えて八十八日目である「八十八夜」のお茶にまつわる儀礼が多く、この日に一番茶で入れたお茶を神仏に供える地方もあります。一方、山間部の茶産地ではこの時期、「八十八夜の忘れ霜」とも言って、遅い降霜が茶の新芽に被害をもたらすことが心配されます。静岡市や春野町の山間地に今も伝えられる「茶日待」のまつりごとは、こうした晩霜の無事を祈り、茶の豊作を祈願する伝統行事でありました。
春野町の茶日待は「霜日待」とも呼ばれ、4月の下旬ごろに行われます。一番茶までにはひと月近く間のある季節であるため、新茶のかわりに黄粉をまぶしたボタ餅をこの祭事の供物とします。
かつては、大きな五合ボタ餅であったというこのボタ餅を当番の家の神前(祭壇)に供し、参会者全員にもそれぞれのお膳にのせて配られます。
霜除け祈願ののち、昔はこの大きな五合ボタ餅を一気に食べつくしたほうが豊作だと言い、競うようにして皆が食べ合いました。それはまた、いよいよはじまる茶仕事への活力源でもありました。
今は小ぶりになったこの日のボタ餅ですが、茶日待の神事に託すおもいは昔と少しも変わるものではありません。
(参考文献:富山昭(1992):『静岡県民俗歳時記』:静岡新聞社)
春野町の茶日待は「霜日待」とも呼ばれ、4月の下旬ごろに行われます。一番茶までにはひと月近く間のある季節であるため、新茶のかわりに黄粉をまぶしたボタ餅をこの祭事の供物とします。
かつては、大きな五合ボタ餅であったというこのボタ餅を当番の家の神前(祭壇)に供し、参会者全員にもそれぞれのお膳にのせて配られます。
霜除け祈願ののち、昔はこの大きな五合ボタ餅を一気に食べつくしたほうが豊作だと言い、競うようにして皆が食べ合いました。それはまた、いよいよはじまる茶仕事への活力源でもありました。
今は小ぶりになったこの日のボタ餅ですが、茶日待の神事に託すおもいは昔と少しも変わるものではありません。
(参考文献:富山昭(1992):『静岡県民俗歳時記』:静岡新聞社)
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